今は昔、ロシアについての本を読んだことがある。
けしてマイナーなものではない。
たしか、ロシアと日本の通訳者が著者だった。
彼女は亡くなってしまったが。
その本はとても愉快だ。
まず、タイトルに始まる。センスがある。手に取って眺めたくなるたぐいのセンスが。
つぎに、知識がある。ロシアについて、それもとても深くの。
さいごに、暖かさがある。筆者は隣にいる。
だから、オススメする。ぜひ読んでほしい。
私が一番好きなのは、ウイスキーがイチバン美味しい度数についての話だ。
そこにはなんとも純粋な人間がいる。雪のように真っ白な。