つれづれなるままの日々

隔日、または連日でなにかを書きます

赤い頬

私は恋をした。

空は高く叫び、木々は青く萌えた。

私はこれを人間としての証拠だと考えた。

彼女の挙措の一切は関係なく、

美しさ、艶めかしさに奪われたのだ。

それを思う私は、悲しく自嘲する。

「私の知、理、悟性はすべて人間という物の怪の前では無力なのだ。」

内に積み上げてきた知は雲散霧消し、底に一枚の「本能」を、私は見た。

 

いいや、

本能が私に”見させた”のだ。